笠原モナ

心の澱

昔から、街角で見かける外国人に目を引き付けられていた。
何故、彼らは祖国を離れ、遠い異国の地にいるのか。
どのような経緯で、ここに辿り着いたのか。
どのような心持ちで、毎日を過ごしているのか。

心の中に空いた洞のような、言いようのない焦燥感や寂寞。
現実と夢の中を行き来しているような、日常感の消えた贅沢な時間。
自分自身も、外国で過ごした経験がある。その際に過ごした消えた時間の中で感じたものと、いまを生きる彼らの時間を重ねて、シャッターを押す。

そして最後に残るのは、確かにそこにいるという存在意義と希望。

 

2021年9月  

笠原モナ

 

ノミネート

テラウチマサト選出

※9月29日(水)〜10月7日(木)にレビュアーによる展示作品の審査を行いレビュアー賞及びノミネート作品が決定しました。